どんでん返し：★★★
恋愛 ：★★
深み ：★★★
アルゼンチン映画のハリウッドリメイク版。
過去と現在の描写が入り混じる構成で、現在のニコール・キッドマンがとても美しい。髪型が決め手。素敵な歳の重ね方をしているなーと、思わず見とれてしまう。
そして、自白を取ろうとけしかけるシーンがとてもよかった。
一方ジュリア・ロバーツは、あの年齢の娘がいる設定に馴染んでいないように感じた。でも、老け込んだ感じなんかはよく伝わる。
物語は、最後に一ひねり…かと思いきや、二ひねり！
主人公・レイの中でジェス（ジュリア・ロバーツ）の言葉の数々が蘇り、繋がり、一つの答えを導き出す。そして真実を自分の目で確認し、最後に大きな決断を下し、促す。
そうきたか！という驚きとともに、罪の償い方という答えを出すのはとても難しい問題について考えさせられる映画だった。死刑制度、終身刑の意義、残されたものの思い…他にもこういうのを描いている映画はあるけれど、これは殺人事件捜査のプロの視点が入っていることで、とりわけ終身刑について考えさせられた。
南米文学なんかを読むと、かなり現実主義でエグイ話が多く感じるのだけど、これもそういう要素を持っているかもしれない。たしかにあれこそ本当の終身刑に思うから。
