エディ

ミュータント・ワールドのエディのレビュー・感想・評価

ミュータント・ワールド(2014年製作の映画)
1.2
巨大隕石が地球に落下して、大多数の人が死に絶えた世界で、シェルターで生き残った人たちと放射能の突然変異でミュータント化した異人たちの戦いを描いたSFアクション?

隕石衝突から10年後、主人公たちが暮らしていた地下シェルターにエネルギーを供給していた太陽パネルが故障し、電源や食料が数日で途絶えることになったので、主人公を始めとする若き志願者達が荒廃した地上世界に出た。パネルが壊れてしまったのでディーゼル燃料を探しに行くが、不気味な生き物に仲間たちが殺されてしまう。そんなとき、同じように生き延びたほかの人間たちと出合った主人公たちはディーゼル燃料を貰うため彼らの町に赴くがそこでも災難が待っていた。。。

TSUTAYADISCASで届いたこの映画だが、なんで頼んだのか全く記憶がなかった。勘違いしたのか?なんだか胸騒ぎがしてこちらのレビューを見ると稀に見る低評価。気を取り直して観たが、これは本当にひどかった。

予算が無いのに無理にSFにしたので昭和40年代の日本の怪獣テレビ番組レベルの特撮や、高校の学園祭の出し物のような拙いアクションシーンやミュータントが襲ってきているのに間の抜けた演技は本当に呆れるばかりだ。

しかし、この映画のひどさの白眉?は脚本だと思う。まじで、こんなにひどい脚本って無いと思う。
主人公の親は普通の民間人っぽいのにどの政府機関より隕石落下を正確に探知して隕石衝突前に仲間達を膨大な備蓄物資に満ちたシェルターに匿うのはなぜ?、最先端の装備満載なのに放射能チェックもせずにガスマスクを外すのはなぜ?、放射能で地上が死に絶えたはずなのに森や木があるのはなぜ?、ゾンビのようにどこでもやってくるミュータントが安住の地だけ居ないのはなぜ?などなど描写不足や矛盾はてんこ盛り。

しかし、それ以上に、浴びた程度でミュータントでも種類があるようでミュータント同士で戦うのが全く判らないので、誰が仲間で誰が敵なのか全く判らないのだ。また、登場人物の描き方もきちんとしていないので、きちんとした紹介ないのに重要人物になって名前が頻出したりするがその人の関係が判らないまま死んでしまう。
他にも、ミュータントに襲われたはずのシェルターリーダーがいつの間にか助けに来ている、ミュータントだと思ったら女性を助ける、途中から出てくる重要人物の関係を十分に描写しなかったのでラストで強引に結びつけるなど、脚本の基本が全くなってないのだ。
流れが見えないし、人物の関係性やミュータントの状況が全く不明なまま終ってしまうのだ。
しかも、クライマックスは、そう呼ぶにはあまりにもお粗末なレベルなので、起承転結がはっきりしないであまり盛り上がらないままフェイドアウトしてしまうようだ。

嫌味じゃなくて、この映画の脚本って素人じゃないかと思う。支離滅裂とまでは行かないけど、素人が精一杯切り貼りした感がありありなのだ。

魔が差してこの映画を頼んでしまったとしか思えない。時間の無駄だし腹が立って精神衛生上悪いので、観てはいけない映画として記憶しておいたほうが良いと思う。