Haruki

或る終焉のHarukiのレビュー・感想・評価

或る終焉(2015年製作の映画)
4.0
在宅医療の看護師をしている男性の葛藤を鋭く描き出した作品。

ミシェル・フランコらしいひりひりとする展開と、人間の深淵に迫るような描写。

人生の終焉と向き合い、自分の暗い過去も抱えた彼が選択する命の果て。
献身と葛藤の間で揺れ動く心を静謐に描いている。

終盤、マーサとのシーンではデヴィッドは淡々と作業のようにこなしていく。

この終わらせ方はすごい。
わざとなのか事故なのか。
デヴィッドが息子の死以来、生きることに対してずっと不調和を抱えていることを感じる。
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