erinko122

或る終焉のerinko122のレビュー・感想・評価

或る終焉(2015年製作の映画)
3.6
患者の身体を拭くシーンや、患者がただボーっとするシーン、ジョギングシーン、ひとつひとつを目の前で見ているかのようにやけにリアルなのは、ドキュメンタリーかと思うほど自然な長回しだからか。デイビッドは人間として本当に出来ている。末期患者ひとりひとりと家族のように関係を構築していくし、実際に他人には自分の患者を自分の妻や兄と言うし、向き合い方が半端ない。だからこそ次々に最期看取るのは辛いよ……。そしてラストシーンの衝撃ったらない。悲しくてやるせなくて仕方なくなる。淡々と進むけれど、目が離せない、決して幸せな気分にはならないけれど、不思議な魅力のある作品だった。
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