ミミック

或る終焉のミミックのレビュー・感想・評価

或る終焉(2015年製作の映画)
3.8
終末患者と一対一で向き合う介護士デヴィッドの日常。

説明こそ少ないがそれゆえやり取りがリアルで、我々の世界と地続きな印象を与える。

デヴィッドの仕事に向かう姿勢は誠実かつ丁寧で、患者から望まれているのも頷ける。
少し距離感が近すぎるかなと思っていたところで事件が起きる。

死と向き合う恐怖は時として身内でさえも共感できない。だから間に入る介護士の重要性がよく分かる。

生まれる時と同様に、死ぬ時も自分の意思ではどうにもできないし、それは明日かもしれない。

ミシェル・フランコ監督は『父の秘密』でもそうだけど、ドキッとさせる瞬間を見せるのが巧い。
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