或る終焉の作品情報・感想・評価 - 45ページ目

「或る終焉」に投稿された感想・評価

終末介護に携わっている時だけにしか生き甲斐を感じられないであろう主人公。
その彼の全てを観てる観客の立場だからこそ感じ取れる息苦しさだったりがもう…。

ある意味では『愛、アムール』を圧倒してます。
(単に介護もの繋がりで比較)
…まあ作品としての出来は別として。
emedia

emediaの感想・評価

3.4
看取ることに人生を捧げ
患者の家族となって寄り添う看護師

デヴィッドの背景を追う流れに
なぜか観ている側が駆り立てられる

親密であることが齎す不都合
他人が尽くすための境界
もどかしい気持ちで堪らない

真っ直ぐ前を向いて走る姿
娘を追いかけて歩く背中
息子を想う横顔
どこにデヴィッドの素顔があるのか?

何も解らないまま
とんでもない余韻の中で
置いていかれた

あまりにも強烈で
あまりにも静かなエンディングに
観終えて席を立てない
長回しの撮影、主人公と同じ視点の映画最近多くないですか。

終末医療に携わる看護師からの視点を描いた作品。
静かでダイナミックな演出もなく淡々と話は進んでいくけれど魅入らせられる物語でした。
生きていて、死んでいるティムロスがとても良い。
邦題にも納得させられる作品でした。
魅入ってしまった。そして突然唐突に。衝撃受けすぎてしまい、まっすぐ家に帰れない。
noroyu

noroyuの感想・評価

4.5
あの大傑作『父の秘密』の監督の新作っつーことで期待を持って見に行ったら...これまたやってくれましたわ。

日常生活の地続きのものとして犯罪あるいは死をきちんと描いてるものって、本当にいいものですね。

あと、この人の映画みてると、なんか自分で映画撮りたくなってくるのよね。モチベーションあがるっつーか。カット数とか、場所も少ないし、あとステディカムの使い方とかクールだし。(まぁ実際は確かな演出の腕があるからこそできるから素人がマネできるものではないのだけれど。)

個人的にこの監督、いま一番新作が楽しみな人である。
36歳でこの重厚感。まじヤバい。

(睡眠不足で最初の15分くらいかなりウトウトしてしまった。
眠くない時に観てください。)

彼にとっての生き甲斐ってなんだろうって考えながら観てた。

ああなって良かったと思う。

脳に擦り付けられる映画でした。今もまだ頭から離れてくれない。離れさせようとしない。そんな映画。
tonga

tongaの感想・評価

3.4
エンドロールが終わって明かりがついても、静かな時間が流れていました。
人に寄り添うこと、自分の心に寄り添うことの難しさを見ることができました。
主演のティムロスがすごいです。
SHM

SHMの感想・評価

5.0

このレビューはネタバレを含みます

「患者に安楽死の手伝いを頼まれた看護師」「患者にセクハラで訴えられる看護師」って予告から与えられた情報が結びつかなくて確かめに映画見たらすごくよかった
メキシコ版「高瀬舟」「おみおくりの作法」って感じ

監督の祖母と彼女を世話した看護師の体験をベースに物語を生んだとパンフレットに書いてあった

最初は病人とその親族はすごくリアルなのに主人公があまりにも患者に親身になりすぎで存在を疑わしく思った
病気の息子を安楽死?とにかく死なせた過去がわかっていってこの罪滅ぼしみたいなものかと思ってくると親しみがわいた
加えてFBの投稿を見るシーンや、ジムや路上で走るシーンとか似たような場面が繰り返し繰り返し挟まれて主人公の現在過去が把握できてじゃあこれからってときに最後にあれだから割とショック
でも他に落とし前のつけ方なかったようにも思える
映画館のパンフレット売り場に、関連作品「愛、アムール」出されてたけどエンドロールへの導入すごく似てる
TOT

TOTの感想・評価

3.9
在宅看護師デヴィッドと、彼がケアする終末期医療患者。
劇伴なし、固定カメラによる長回し、一定の距離で対象を追うカメラ、説明的な描写を排した編集は、デヴィッドにも患者たちにも深入りさせない。

デヴィッド演じるティム・ロスの声のトーンや優しい手の仕草、表情の細やかさ。
ほとんど映らないが、プライベートの場でも終末期医療患者に接するように抑揚を抑えて静かに話しているのが印象的だった。
まるで自分の生活なんか無いみたい。
内なる喪失を埋めるように患者のケアにのめり込む彼。
患者に必要とされ、彼も患者を必要としている。
彼の真意はわからない。
無口な彼が話す幾つかの本当がありそうな言葉も、彼のつく嘘でさらに不透明になる。

介護や終末期の患者に接したことのある人は少し辛いと思う。
私も祖父母の最後を、特に祖母が死にたいと言ったときを思い出して胸が痛んだ。
でも、作品は患者と看護師、両者をドラマティックに盛り上げることなく、死も神聖視せず、ただ最後の静かな日々を静かに映している。
作品内で起こる様々な出来事もジャッジしようとはしていない。
ただそこに喪失がある、その喪失について考える、それでいいしそれがいいと思った。
サンタ

サンタの感想・評価

4.0
看取るひとを描いている、というよりも、ある男の定点観測的な。

そして、衝撃。最後。