このレビューはネタバレを含みます
映像 ★★★★☆
演出 ★★★★☆
怖さ ★★☆☆☆
どんでん返し ★★☆☆☆
■ 悪い点
先に悪い点をあげると、どんでん返しが少し弱いのと、結局あの老夫婦が何者だったのかが明かされることなくハッピーエンドみたいになるのが残念だったかな。
あと、映画のポスターには＂3つの約束＂が書かれているが、＂9時半以降は部屋から出てはいけない＂以外その約束の意味がよく分からなかった。
あと約束を破っても、単に狂ったおばあちゃんが徘徊してるだけで、破ったからといって何かしらの危害が加えられるわけではない。なので映画のポスターは大分ミスリードだと思う。 なんなら詐欺レベル。
約束というほどの約束でもないし、＂楽しく過ごすこと＂と＂好きなものは遠慮なく食べること＂ってその約束が強調されたシーンはひとつもなかったような…
■ 良い点
「家族の記録映画を作る」という設定があることで、POVチックのスリリングなホラーも味わえてとても良かった。
ドントブリーズなどと同様、展開が早くて見やすい。 始まってすぐにホラー演出が出てくるので飽きない。
実家のおばあちゃんがとにかく気持ち悪いのがすごく良い。
例えばこのシーン。
子供たちが、家の床下で四つん這いになって隠れ鬼ごっこをしていると、突然おばあちゃんが出てきて追いかけてくるシーンがある。 おばあちゃん自身は遊び半分でやっているので笑っているが、膝が異様に泥まみれだったり、家に戻ろうとふと後ろを振り返ると、スカートの隙間からお尻が丸見えで、全裸になっていることが分かったりと、明らかにおかしい言動や気持ち悪い不自然な片鱗が見え隠れする。
そういうちょっとずつ気付くおかしさは没入感があって良かったかも。
