あざらし

ヴィジットのあざらしのレビュー・感想・評価

ヴィジット(2015年製作の映画)
3.0
「暗闇さんが、いるの。」

女性ロレッタが元夫であるコリンのことから、子どもと共に家出したこと、自分の両親の話までを語っていました。

彼女の子ども達は、今まで会ったこともない祖父母の家へ泊まりに行くことになりました。
子ども達はロレッタに恋人がいるので、この間に2人きりにさせたいと配慮していました。

弟タイラーは潔癖症と精神科医に診断されています。ラップが得意で思春期。
姉ベッカはドキュメンタリー映画を撮ろうとしています。

ペンシルバニア州の雪の積もる一軒家。自然の中にぽつんと2人きりで住む祖父母でした。

一週間、楽しく過ごす。
地下はカビ臭いから入らない。
夜9時半には寝て、部屋の外に出ない。

お祖父ちゃんからは小さな約束ごとを少しずつ言われます。
祖父母の家ではWiFiも入りません。

その内、夜に叫び声が聞こえます。
姉弟には、お祖母ちゃんが病気だからに思えます。
お祖父ちゃんも知らない人に殴りかかるなどの症状が見られました。

姉ベッカの撮るドキュメンタリー映画を観るようにストーリーは進んでいきます。
始めは、姉弟の遊びのような内容でしたが…

姉弟の日常的に遊ぶ部分が長くて、途中で飽きてしまいました。しかし、物語が2/3越えた頃、母親が旅行から帰って来ます。そこから、やっと面白くなるので、そこまでは見て下さい。

ベッカが撮るフィルムとして、POV方式で撮られているので、苦手な人は映画に酔ってしまうかもしれません。

「昼間も変だよ。
夜はもっと?」

ホラーで精神病患者が…という話は時としてあります。でも、精神病患者といっても症状はさまざまだと思います。
ホラーという【物語】によって、精神病患者や高齢者の認知症の方々へ、変な偏見が生まれることになりませんように願います。
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