もっちりん

グシャノビンヅメのもっちりんのレビュー・感想・評価

グシャノビンヅメ(2003年製作の映画)
3.5
様々な街が何百階層も重なり連なる居住区。この階層を移動するための交通機関“移動機筒”で巻き起こる惨劇を描いた作品。

ディストピア系SFでかつソリッドシチュエーションという映画ですが、背景や設定などがあまり分かりません。ただ世界観へのこだわりがしっかりしているためか不思議と映画に適応することができました。

SFアニメでありそうな雰囲気で、特にディテールに関しては大友克洋のアニメで見たようなものがチラホラ。でも嫌いじゃないこの映画。役者の演技とそれを活かす演出が良かったんではないかと。上手く世界観にマッチしていたと思います。特に主演女優の眼力が凄い!

インディーズムービー・フェスティバルでグランプリというだけあって、個人的には楽しめた作品。まだ22歳の学生でこの作品を撮ったというのは驚異でしかないのですが、やはり商業映画ではないので万人ウケは難しいかな…。

最近こういった邦画をみかけないのでもっと増えてほしいなぁ〜。インディーズ制作じゃないと難しいのかなぁ…。
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