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蜜のあわれのaskのレビュー・感想・評価

蜜のあわれ(2016年製作の映画)
3.6
好き嫌いがはっきり分かれるだろうなという、幻想的な大人のおとぎ話。
大正ロマンと文壇の人々。
大好きな世界観…!
「ひとを好きになるということは愉しいものでございます」
このセリフだけかと思わせておいて、全体の構成が良い。
老人の老い、死、文学、そして女。
ロマンチシズムとメルヘンとリアリズムの狭間に置かれている、危なさが良い。
そしてなんといっても二階堂ふみの演技。
表情がくるくる変わって、素敵なダンスにお洋服。
目が離せない。
大杉漣も、高良健吾も、永瀬正敏も、ちょい役の渋川清彦も最高。
配役といい演技といい、衣装から小道具のディティールまで見事でした。
石井岳龍監督の中でも、かなり好きな部類。
ラムネでも飲みながら、夏の午後に一人でしっとりと観るのがいい感じ、好き。
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