MasaichiYaguchi

映画 ちびまる子ちゃんのMasaichiYaguchiのレビュー・感想・評価

映画 ちびまる子ちゃん(2015年製作の映画)
3.7
本作に声優として出演した中川大志さん、劇団ひとりさん、ローラさん、パパイヤ鈴木さん、渡辺直美さんが舞台挨拶を行った完成披露試写会で鑑賞。
子供が2人共大人になってしまったので、ここ何年も観ていなかったが、おじさんである私がこの作品に共感や懐かしさを覚えるのは、作品の背景となっている時代が古き良き昭和だからだと思う。
だから本来の舞台である静岡県清水市を飛び出して、京都、大阪、東京で展開する本作で登場する新幹線は「のぞみ」ではなく「ひかり」であり、携帯電話も一般的ではなかったので、家にある黒電話やお店にあるピンク電話、そして電話ボックスの公衆電話が映画の重要な小道具として登場してたりする。
速さや便利さに溢れた今とは違う世の中だったけれど、当時の私は何も不便さを感じなかった。
この23年振りに登場した劇場版「ちびまる子ちゃん」は、世界の不特定多数の人々と繋がるインターネットも携帯電話も一般的でなかった時代でも、出会い、そして触れ合っていくなかで国や人種、言葉や文化さえも超えて友情や絆を育んでいけることを、随所に笑いを交えながら温かく感動的に描いていく。
舞台挨拶に登壇したゲストたちは夫々、イタリア、インド、香港、ハワイ、ブラジルという様々な国の個性溢れる子供たちを演じているが、特に中川大志さんが演じたイタリアのアンドレは、彼が来日した目的や、まる子との淡い恋も含め心の琴線に触れてくる。
どうしてもこの手の映画は小学生向きと大人は敬遠してしまうが、時には子供とか、孫と一緒に久し振りの「ちびまる子ちゃん」の世界に浸って、過去となってしまった昭和の子供時代に思いを馳せるのも良いと思う。