たむランボー怒りの脱出

私、君、彼、彼女のたむランボー怒りの脱出のレビュー・感想・評価

私、君、彼、彼女(1974年製作の映画)
3.5
再見。マットレスで書きにくそうに手紙書くところだけは憶えてた。前半はアケルマンが部屋で横になったり縦になったりマットレス移動させたり壁に立てかけたりするだけで退屈だが、強いて言うならここが一番面白いし見ていられる。モノローグで語られた言葉がそのまま画面で行われるという冗長さのおかげで逆に見ていられる、というのは不思議だが。中盤はトラック運転手とのロードムービーで悪い意味で退屈。セリフがあると途端に面白くなくなる。後半はひたすらセックスで何とも言えない。
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2016.03.06 京都シネマにて初見
手紙を書くのが机の上でなくマットレスの上なのが良い。音が特に。
紙がくしゃっとなって書きにくそうだが気にしない女の子。あぐらをかいているのも良い。

一人でいるとき、トラック運転手との「今だけ」の関係、女友達といるとき、それぞれで異なる姿を見せる主人公の女の子。
シャンタル・アケルマン自身が演じるその女の子は実は同一の人物ではないのかもしれないと思ってしまう。