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シン・エヴァンゲリオン劇場版のsのネタバレレビュー・内容・結末

4.8

このレビューはネタバレを含みます

まずここまで完成させてくれた全ての魂に感謝したい気持ちになった‥期待とお金の掛かりまくったこんなに巨大になってしまったコンテンツに真摯に向き合って最後まで創り上げた心を讃えたい

新劇場版、本作で母についての話と解釈せざるを得なくなった 肉体的な事ではなく それにまつわる責任感とか愛情とか憎悪とか拒絶とかぜんぶ 
私は旧劇で14歳に女と母を混同させたミサトの言動はものすごく極端に言えば性的虐待に近くて普通に最悪だと思っていて、そこをきちんと保護者としての責任を全うさせる形に描いたのはなんかもう作り手の優しさだと思うんです ミサト以外も全員そう まあそのために肉体的に母親にさせる必要あったのかと言われると微妙ではあるんだけど

エヴァの締めって全部庵野のメンタルバロメーターだけど、こんなに巨大な作品になってしまった以上そこに真っ向に向き合ってものを作るって死ぬほどしんどい そもそも誰だって自分の気持ちや価値観が作品に反映されない訳がなくて。
大人になった!なんて言い方はなんか上から目線で烏滸がましいけど、それでも26年の歳月をかけていろんなものを見て言われて感じて考えてここに辿り着いたのは、それは素直にすごく素敵な事だと思いました。何というか描き方着地の仕方に誠実さを感じた。最大公約数が求める方に舵を切る判断をしたのはすごく大きなことだと思う。絶望的だけど現実的な旧劇が私は大好きだけど、生きていくには希望が必要だものどうしても 前向きでまっすぐな未来がこの世界にも残っていたのはやっぱり嬉しいんですよ

初日朝一番に最速で観に行って終演後は拍手が起きていて、なんかもうそれが全てだった気がした。 お疲れ様でした もう一回見ようかな‥ →あと2回見た
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