あかの

シン・エヴァンゲリオン劇場版のあかののレビュー・感想・評価

4.4
TV版も旧劇場版も共にリアルタイムで履修済み。
今作は、新劇場版のみならずTV版と旧劇場版も履修をした上で臨む方がより望ましい。新劇場版だけでも物語としては理解をすることができるが、TV版と旧劇場版を観ているかいないかでラストに込み上げてくるものが大きく変わってくる。
泣いた。幾度も涙が溢れた。
シンジが大人になり、庵野秀明も大人になり、私達観客も大人になった。
四半世紀の時を経たからこそ、この結末に辿り着くことができて良かったと心の底から思える。
相変わらず置いてきぼりを食らう難解な部分もあるのだが、それが気にならない程にTV版から続くシリーズを通してのテーマに明快な回答を示してくれたことが殊の外大きい。
こんな清々しい気持ちでラストを迎えることができるとは正直思っていなかった。
エンターテイメントとしても、戦闘シーン等の見応えは十分。
また、宇多田ヒカルはやはり偉大。
「さようなら、全てのエヴァンゲリオン」
本当に、さようなら。そして、ありがとう。
あかの

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