Cuma

シン・エヴァンゲリオン劇場版のCumaのレビュー・感想・評価

4.0
Qが終わり、風立ちぬがあり、シンゴジラがあっての、このラスト。

風立ちぬラストの、庵野監督の「ありがとう」の声がどこからか頭の中に響く。

戦後の復興から東日本大震災、そしてその後の現在までのスクラップアンドビルドとその精神が今作を通して感じられた。

それは庵野監督自身の経験でもあるし、「風立ちぬ」や「シンゴジラ」があってこその流れだったのだと思う。

大人になれたのは主人公だけでなく、監督自身のやっと次に進める清々しい決意が、ラストから伝わってきて泣いてしまった。

ひとつの作品を終わらせること、自分の生み出したものにケジメをつけること。

それがとてもいい形になっていてよかった。作り手の精神が感じられる作品がとても好き。
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