Wata

シン・エヴァンゲリオン劇場版のWataのレビュー・感想・評価

4.3
"おはよう。おやすみ。ありがとう。さよなら。"
さらば、全てのエヴァンゲリオン。

複雑で理解を超えたダークな世界観だけれども、だけれども…!!!
エヴァってこんなにもシンプルでストレートなメッセージが込められた作品だったのですね…!

想像の遥か先の到達点に、高揚感がおさまりません…!





多くは語るまい…と思いつつもやっぱり語りたい!


こんなにもきれいにまとめられるのか…!!!というのが1番の衝撃です。
考察の余地が何も無いほどに。

オリジナル、旧劇、新劇、一通り見てきたけれどエヴァの世界のことは正直何も分かっていなくて、今作も終盤の怒涛の展開は全く理解出来ていません。
ですがストーリーはかつてないほどにシンプルで、今までのエヴァというものへの印象が全て覆る想像の遥か先の到達点でした。


エヴァの魅力はストーリーもさることながら、やっぱり作画というか独特の画の持つインパクトですよね。
ロボットと人間のアクションが混じった、他のアニメでは見ない独特のケレン味溢れるアクションも健在で、戦闘シーンすごい。
8号機がカッコよすぎて完全に主役でした。

終盤の異空間描写の表現も前衛的で、理解の範疇を超えたものですが、異空間に飲み込まれる感覚に鳥肌立ちますよね。


今までの作品たちのなんとも言えないモヤモヤ感は、全てこの結末のためにあったのか…!と思えるほどの清々しいラストで、全てのエヴァンゲリオンの精算とも言える作品でした!

希望と絶望を繰り返しながらも、自分の人生を生きていくことへの全肯定。
生きているって希望ですね。

"さよならはまた会うためのおまじない。"
Wata

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