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シン・エヴァンゲリオン劇場版のntmのレビュー・感想・評価

4.2
これはスターウォーズでありアルマゲドンである、と思いながら観ていた。
大好きな漫画の最終巻をいつまでも読む勇気が無いくらい、エヴァは永遠であって欲しかった。小学生から寄り添い続けたエヴァはこれからも傍にあり続けるべきなのだ。
庵野さんは一貫して人と人の心の接触、重なりを描いていて、それにきちんと一つ一つ折り合いを付けて終わらせることは大変な苦労だったと思う。途中で不覚にも泣いてしまったし、アスカにはずっと孤高であって欲しいという気持ちと、アスカが幸せならそれでいいんだよ、という二極化された気持ちが私の中でぐるぐるしていた。

シンジくんはパパより少し先に大人になれたね。全てが昇華されるとき、終わらないで欲しい、なんて思っていたことが滑稽に感じられてしまった。
愛と喪失、原点回帰、パンドラみたいに最後にとっておきの希望を込めような素敵な映画だった。
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