途中3Dモデリングのヘンテコ戦闘シーン(1 on 1)があったりもしたけど、前提として作画が本当に凄すぎる。庵野総監督が凝りに凝ったアングルの静と動の極み、旧劇もといTV版から極まっていた技巧が更に昇華された、美しさと躍動感が連なる全編クライマックス作画に脳汁出っ放しだった。Qから数えても年齢が大人超えておっさんおばさんになった我々観客・視聴者に語りかけるように「大人になったなシンジ」を連発するセリフ回しもある意味で粋で、あまりにもクドイので笑っなしまった。結局旧劇をなぞる辺り三つ子の魂百まで。
内容は相変わらず訳が分からないが、訳の分からないことを訳が分からないまま、目の前で起こっている事を楽しむという感覚は『もののけ姫』と『エヴァ』で養ったといっても過言ではなく、その相変わらずさは心地良かった。考察なんて野暮なものよりもNHKのプロフェッショナル仕事の流儀は鑑賞の前後に補完として観ておくのがオススメ。エンドロールに総監督とは別に3人も監督が名を連ねているのも納得だった。庵野監督は幸せなクリエイターだと思う。まあなんというかアスカに幸あれ。
