空海花

シン・エヴァンゲリオン劇場版の空海花のレビュー・感想・評価

4.5
遅ればせながらやっと観ました😌
これは、何だか言葉がないですね。
まさに
「さらば、全てのエヴァンゲリオン」

まず一言で感想を述べると、
よくぞここまで…、という感じ。
比較するのも変だが、
スターウォーズの最終章を観たときのような気持ちに少し似ていた。
あそこからよくここまで終わらせてくれたという驚きと感謝。

ああならないとこの物語は終わらない。
そうは思っていたけれど
変わることはできるのか。
そうなるために何を、
どこを通らなければならないか。

長く続けることも大変だけれど
終わらせることはそれ以上に大変。
庵野監督は身を削る思いだっただろう。
観ているこちらもそれを感じるシリーズだったのだから。
そしてそれは大勢のスタッフもきっとそのはず。
けれども私(たち?)は庵野監督をどこか照らし合わせて観ていたように思う。

鑑賞後は終わったという脱力感と同時に
不思議な安堵が湧いてきた。



以下、ちょっと内容に少し触れます。




戦闘シーンは実に素晴らしく
音楽との合わせ方も最高。
アニメーション映画の中でも最高の演出だったと思う。(比較できるほど観てない💧)
赤いパリとマリのエヴァ8号機、
冒頭から衝撃だった。
戦艦戦もあり、艦長ミサトの見せ所。
彼女の物語。

チルドレンの物語も
それぞれの結末。
第3村は戦後から時代を経た311の後のように、しかし温かく愛おしく描かれた。

ユーミンの曲と
エンディングの宇多田ヒカル。
これも最高のセレクト♪

庵野さんのことはあまり知らないけれど
今、幸せなのかな、と何だか安心した。
女性と少年が包み、包まれて。

新劇場版はこれまでのものとは独立したものと思っていたが、
終劇はTVシリーズから旧劇場版の匂いも感じさせるものとなった。
そこから観ている人にとっては
“よくぞここまで”感は更に大きいのでは。かくいう私もその一人。
シン劇場版は“ヱヴァンゲリヲン”から
“エヴァンゲリオン”に戻り
全てを含ませて終わりを迎えた。

過去作で副題“THRICE UPON A TIME”は
J・P・ホーガンの小説『未来からのホットライン』の原題だと書いたので、そこに少し触れておく。
本作とはそんなに関係ないと思うので
聞き流してもらってかまいません。

その話は未来から過去に向けて、ある波長を用いてメッセージが送れる。
基本的にほんの少し前にしか送れないが、それが発明された地点までなら、通信を繰り返すことで送信が可能になる。
何かの警告なら、それは未然に防げたりもする。
時間軸はパラレルに展開するが、何かが起こらないことでどうやら消失するのが
興味深いところ。

エヴァも時間や時代の流れと共に
シリーズ毎で設定は変化してきている。
戻っては変化し、進んでいく。
少し似ていると思った。
でもきっとヒントとかではなくて
後から付いてきた気がする。
旧・新・シンと3度目(THRICE)だし。
“𝄇”もそういうリピートなんだろうと。

この日はIMAX版をやっていなくて
(GWからはまたやっているんだけれど)
通常版で観ちゃった。
やっぱりIMAXで観たかったなぁ😅

やっぱり書きづらくて、
抽象的にだらだらとすみません(いつもか)


2021レビュー#090
2021鑑賞No.156/劇場鑑賞#4
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