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アンナの出会いのOoooOのレビュー・感想・評価

アンナの出会い(1978年製作の映画)
4.6
すごい端正かつ窮屈そうな構図と仏像みたいな表情の主人公が印象に残った。ジャン・ディエルマンしかり、これがアケルマンのスタイルなのかしら。手つきや所作に関心が向くのも似てる。すごく落ち着いた作風なんだけどそれが反対に不自然なくらい無機質になっててどこかに微妙な狂気を感じる・・・
母親とベッドで語り合うシーンがよかった。別にドラマティックではないんだけど他のシーンの温度が低すぎるから相対的に温度が高く見える不思議。結婚も定住も、それが自分の求めているものとはどこか違うという違和感が拭えない感じはよくわかるなぁ。

「けれどもほんとうのさいわいは一体何だろう。」ジョバンニが云いました。旅を続ける彼女はいつかほんとうのさいわいに辿り着けるのだろうか・・・
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