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ゾンビーワールドへようこそのTSのレビュー・感想・評価

3.6
【適度な面白さのドタバタゾンビ映画】77点
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監督:クリストファー・B・ランドン
製作国:アメリカ
ジャンル:ホラー・コメディ
収録時間:93分
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これは中々の掘り出し物B級映画でした!ゾンビ映画という中々ありふれた題材なのに最初から最後まで面白い。ゾンビ映画にギャグはナンセンスだと『ショーンオブザデッド』を見てから思っていましたがこれはイケる。というのも合理的な展開だからだと思います。モタモタしてるが期待通りの行動をしてくれる。つまり主人公達に苛々しないのが最大の魅力だと思います。

高校生になってもボーイスカウトをしている三人組。その彼らがいる街が突如ゾンビで溢れかえる。ストリッパー店のウェイトレスとして働くデニースを引き連れて逃走劇が始まるのだが。。

ギャグ映画かと思えばR15なのである程度のグロ描写もあります。男女共々目を覆いたくなる下ネタ描写もありますがバランスが非常に良い。ゾンビで溢れかえる街なので一定の緊張感はあるもののどこかほのぼのとしている。『ショーンオブザデッド』ほど行き過ぎず、『バイオハザード』ほどド真面目ではないので程よく楽しめるかと思います。主人公達が武器をろくに所持していないのも緊張感を増幅させ、故に最後の展開はかなり爽快であったと言わざるを得ません。

最初にゾンビになった人は一体何故そうなったの?と根本的な問題はわからないままですが、それもたまにはアリかと思います。今作はのっけからそんな事はお構いなしにギャグ全開でいくよ!と言っているみたいなものなのでさして気にはなりませんでした。Twitterのリツイートで出回ったあの衝撃お笑いシーンも今作に収録されています。また、個人的には2階から連中が飛び降りるシーンは良い意味で失笑させられました。このシーンがある意味お気に入りという人も少なくはないはず(笑)

適度に下品だしグロテスクなので苦手な方はとことん苦手と思われますが、逆に人間味あふれるゾンビ映画になったと思われます。まずまずオススメのドタバタゾンビ映画であります。唯一、ボスキャラに値するキャラクターがいなかったのが寂しかったところ。しかし、終盤に強い敵が出てくるというのは映画の都合であるため、ある意味ボスキャラを出さなかったということで変にリアルさが出ていたということも否めないです。
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