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グースバンプス モンスターと秘密の書のMOCOのレビュー・感想・評価

4.0
「子供の頃の私はアレルギーがひどく家にばかりいた。
 近所の子達は私の家に石を投げ私にひどいあだ名を付けた。だから自分だけの友達を創った、怪物たちだ。
 悪魔やゾンビがでてくる物語を書いては彼等にいじめっこたちを襲わせ、そっちの世界にのめり込んだ。
 するとある日やって来たんだ、そっちの者がこっちに・・・」


 高校の教頭をしている母親の転勤で高校生のザックは田舎町に引っ越してきます。
 引っ越し初日、隣家に住む同い年くらいの娘ハンナに話し掛けられるのですが父親には家に近付くことすら拒まれてしまいます。
 その夜、隣家で父娘の争う声と娘(ハンナ)の悲鳴があり、ザックは警察官と隣家を訪れるのですがハンナは不在で、納得できない理由で家から追い出されます。

 翌日、ザックは電話で警察を名乗り署へ父親を呼び出すと、高校で知り合ったばかりのチャンプとハンナの家に忍び込みます。
 二人は本棚に、消えたホラー作家R・L・スタインの生原稿が一冊毎に鍵が掛けられた状態で大量に収まっていることに気が付きます。

 チャンプは昔読んだ「パサデナの雪男」を見つけザックに鍵を開けさせたその時、侵入者に気が付いたハンナが現れ二人が本の鍵を開けていることに驚きます。
 鍵を開けただけで見開きはしていなかったのですが、不手際でパラパラとページがめくれ、本の中から雪男が現れると、本棚を壊すなど大暴れをして家を飛び出していきます。

 ハンナの話によれば雪男のすぐそばで本を開き雪男を本の中に閉じ込めなければならないのですが・・・。
 絶対的な危機を救って雪男を本に閉じ込めたのは警察署から戻り駆けつけたハンナの父親でした。

 ハンナの父親は「グースバンプス」シリーズの著者R・L・スタインだったのです。
 スタインは、創作した小説の怪物たちは、生原稿に鍵を掛けて封印しないと本を飛び出し現実の世界で大暴れしてしまうことを話します。
「パサデナの雪男」の雪男を小説の生原稿に閉じ込め安心したのも束の間、雪男が暴れて本棚を壊した時、「悪魔の腹話術人形」の鍵が壊れ最悪のモンスター「スラッピー」が出現していたのです。
 スラッピーは生原稿に閉じ込められないように「悪魔の腹話術人形」の生原稿を燃やしてしまうと次から次へと鍵を開けモンスターを解放すると生原稿に火を放ち町は崩壊していきます。
 無数の無敵ノエル、大カマキリ、ゾンビ、狼男・・・事態を収集するにはスタインがモンスター達を一網打尽に生原稿に閉じ込める内容の小説を書かなければならないのです。
 小説の完成が近づく中、ザックはスタインとハンナが父娘では無いことに気が付きます。ハンナは・・・。

「スタインはこんな内容の小説を作ればいいじゃない」と想像させながらせつなく裏切られ・・・、最後はチャンとハッピーエンドでした。
 CGの向上で下手なCGを見なくなったせいもあって、ストーリーの面白さが映画には一番大切だと思わせてくれる映画です。小学生から大人まで十分に楽しめます。素直に「面白いよ」と、誰かに勧めたくなる映画です。

 
 
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