YoshihiroKubo

女が眠る時のYoshihiroKuboのレビュー・感想・評価

女が眠る時(2016年製作の映画)
3.5
ビートたけし、西島秀俊共演の「女が眠る時」を完成披露試写会で見てきました。

上映に先立って行われた舞台挨拶が最高におもしろかった! 新井浩文が「僕はちょっとしか出ていないんで…」と謙遜すると「俺の『MOZU』よりいいんじゃない? 予告編の方がいっぱい出てた(笑)」と禁句まがいのジョークを連発! 映画の内容とは真逆に爆笑の舞台挨拶でした。

さて内容は、休暇を利用して海辺のホテルに滞在していた作家(西島秀俊)は、プールサイドで意味深な年配の男(ビートたけし)と少女(忽那汐里)の2人連れに出会う。親子にも見えないがカップルにも見えないふたり。年配の男「佐原」は夜な夜な少女の寝姿をビデオで撮り続ける。作家はふたりの不可思議な空間の中に引き込まれていく。

監督は「スモーク」でベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞したウェイン・ワン。監督自らが「観客の数だけ解釈があっていい」と言っているように、どこまでが現実で、どこからが作家の脳内での妄想なのかがわからない映像世界。敢えて「何があったか」は言外にして見る人に委ねている、ヨーロッパ映画のような突き放した雰囲気のある作品である。(この作品自体も今年のベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品が決まったそうです。)