創

女が眠る時の創のネタバレレビュー・内容・結末

女が眠る時(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

2016.02.28

作家は近視なのか、遠視なのか、老眼なのか。
眼鏡をかけるタイミングが安定せずよく分からない。

作家が眼鏡をかける時、あるいは現実と妄想の境目なのかもしれない。
と、思ったけど後から考えると辻褄が合わず確信は持てない。

人の話を聞いているようで全く聞いていない。
約束した事、覚えてるフリしてすぐ忘れる。
どうでもいい話はキャッキャ笑い合うのに、
真面目な話、核心に迫るとその話はもういい。と逃げ出す。
周りの人が自分の思う通りに動けばいいのに。と思ってる。
自分は不躾に人に物を尋ねるのにそれを指摘されるとふてくされる。
あるいは、自分が問い詰められる側になると不快感を隠しもしない。
自分が欲情した時だけ妻を抱く。
大事な会食をごくごく私的な理由で離席する。

こんな男が書く小説の方が案外面白いのかもしれない。
だからあんなお祝いしてもらえるような本を出せたのかもしれない。

最後に笑い合うのは、やっぱり俺は俺のままでいいんだ。
と、変な自信を付けたのでは無いか奥さんが心配。


いつか、そんな気分になって見直したら、また違った風に観えるかもしれない。
創