odyss

女が眠る時のodyssのレビュー・感想・評価

女が眠る時(2016年製作の映画)
1.5
【失望あるのみ】

日本映画だけど、監督はウェイン・ワン。香港の映画監督で、それなりに実績のある人らしいけど、この人の映画を見たのは初めて。

視点人物は青年から中年になりかかっている男(西島秀俊)。以前は作家としてそれなりだったが、最近は書けなくなっている。編集者である妻(小山田サユリ)と2人で、伊豆半島のリゾートホテルに一週間ほど滞在。

そこで彼は老人(ビートたけし)と若い女(忽那汐里)のカップルを見かける。二人がどういう関係なのかよく分からないままに何となく知り合いになり、やがて老人から女の写真を見せられるのだが・・・

謎めいた展開が楽しめる映画なのかと期待したが、どうも作りがまずくてミステリアスな雰囲気もあまり出ていないし、また他の人物はともかくとして視点人物が何を見たのかについてもきちんと映像で示さずに途中で切り上げてしまうなど、いい加減な映画という印象を受けた。

ビートたけしのセリフも何だか歯が浮くようで、これは監督が日本人でないから日本語に語感がないせいかも知れないけれど、それは別にしても映画としての作りがナッテイナイので、とても有名な映画監督の作とは思えなかった、と言っておこう。

ただただ失望。

他のユーザーの感想・評価

sayori

sayoriの感想・評価

5.0
小説づくりに夢中になり過ぎて妄想と現実の区別つかなくなった脳内をそのまま観てる感じ

健二も佐原も女への純潔を求めてるってことなのかなって思う
rice710a

rice710aの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

映画をみているときはよく分からなかったけど
全ては奥さんが自分が手に入れたいもの(夫が売れっ子小説家であるという事実と子ども)のために仕組んだこと、っていう考察を見て感動した
ビートたけしと忽那汐里。怪しいカップルっているよねー。クセのある役者が集まって、結局何がいいたいかわからない作品。環境ビデオみたいな内容。
追い詰められているのか、
開き直っているのか、
得体の知れない妖しさに引きずり込まれることに抗えない彼もまた狂気
ywt

ywtの感想・評価

3.0
ある意味期待通りの意味不明映画。監督は「スモーク」のウェインワン。

オール日本人キャストとスタッフ。演出もいい感じに不自然。しかし、そんな演出に真摯に向き合う実力派キャスト陣。強くお勧めはできないが、お勧めしたい一本。リアルな夢のような本作は、どこからが妄想で、どこまでが現実か一回見ただけじゃわからない。

普通は、こんな映画にここまでの資本(相場のギャラを考えるとね)とキャストは集まらないが、ウェインワンだからこそ実現した白昼夢。
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