DENKI GROOVE THE MOVIE? 石野卓球とピエール瀧の踊る猫のレビュー・感想・評価

どんなものが出来上がったのだろうかと構えて観てしまったのだけれど、結構フツーのドキュメンタリー映画になっているのでそのあたり安心したと言えば言えるし、物足りないと言えば物足りない。石野卓球氏とピエール瀧氏、そして彼らを取り巻く人々の証言が生々しく取り上げらなおかつれ各種レアな映像もそれなりに散りばめられて、結果として電気グルーヴの長い歴史を二時間という尺の中に収めることに成功している。初期の悪ノリしていた電グルを知らなかった身としては参考になるところも多々あったし、メンバーがその時その時をどう乗り切って生きて来たかにも触れられているので模範的なドキュメンタリーなのではないか。悪く言えばこちらを唖然とさせる（なにしろあの電気なのだから！）仕掛けが欲しかったところでもあるけれど、彼らが音楽シーンに投じた一石が重いものであったことも語られて収穫になる。