OASIS

女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。 後編 出る!のOASISのネタバレレビュー・内容・結末

3.3

このレビューはネタバレを含みます

「凶悪」の白石和彌監督が、トイレに集まった女子中学生の生態と本性をを描いた、動画サイトで配信されていたドラマを再編集した劇場版の後編。

前編から引き続き、女子トイレという限定的な空間に入れ替わり立ち替わり個性の強いキャラクターが現れ、清掃員であるれんげと共に歌やダンスを繰り広げるというカオスな流れで進んで行く。
後編は、文化祭の準備が進む中でトイレの壁に絵を描く芸術少女とれんげの交流がメインになり、前編の下衆っぽさとわちゃわちゃ感は薄まっていた。

一瞬ハートフルな展開に寄せようとするものの、ナヨナヨとした新人男性教師をトイレの中に放ち事態をややこしくさせるという力技でドタバタ劇としての体裁を保っていた。
れんげが女子を応援する為に演奏する曲も、メロディが全部同じだが前編から通して聞いているうちに覚えて口ずさめる程度にまでは好きになっていた。

普段は覗けない女子のあるあるや生態を楽しむという点では前編の方が優れているが、後編になるとキャラクターが総登場し画面が美少女だらけで華やかになるというどちらも良い部分がある。
美少女と普通の子との格差がかなり開いているので、後半から登場した普通のメンバーが水をあけられるのは仕方ないものの、軒並み黒髪の可愛い子ばかりなのでアイドル好きなんかには堪らないものがあるだろうと思う。

ただ、主役はあくまでもれんげなので、れんげ役である神聖かまってちゃんのバンドみさこがその美少女を掻き分けて主演を飾る程の魅力があるかと言えば微妙。
流石にドラムの演奏&歌唱シーンでは他メンバーよりも光ってはいたが、前編後編とも歌詞を変えているだけで曲は全部同じというバリエーションの無さが個性を殺しているとは思った。