誘拐された女の子が、危ない局面をくぐり抜けて家族の元へ戻るお話。
12分間に「平和 → 別離 → 危機 → 帰還」という物語の型がきれいに収まる構成です。
「ゆきて帰りし物語」の発祥は『オデュッセイア』や『セレンディップの3人の王子』など、大昔の叙事詩や民間伝承にまで遡れます。
『怒りのデスロード』『LION』『コールドマウンテン』『ダージリン急行』『127時間』などなど、多くの作品はその型にサスペンス性や人物の成長を始めとするドラマを盛り込んだもの。
『ドリーの冒険』は映画で「ゆきて帰りし物語」を扱った最初期の例として重要な作品と言えます。