ともしは

エブリバディ・ウォンツ・サム!! 世界はボクらの手の中にのともしはのレビュー・感想・評価

4.6
何か情熱を注げるものがあることの幸せ

大学の新学期が始まるまでの3日間を描く青春モラトリアムムービー
おバカ系でもありつつ名言?のオンパレードだと個人的には思ってる。そして久々に字幕から目が離せない作品だった(笑)


野球寮に行くとキャラが立ちまくった変人たちがたくさんいて、大学生活を絶賛謳歌中で、でも野球には真面目で負けず嫌いで、仲間のことがなんやかんやで皆大好きなんだろうなって設定が素晴らしかった。

公式サイトの応援コメントで、こんなにジャイアンたちが繊細に描かれるなんて
とあったけどまさしくそんな感じ。
弱小野球部とかじゃない設定がよかった。

とあるシーン、「お前らはまだ仲間と認められてない」というセリフ。
体育会系としてわかると思いながらもそんな言葉とは裏腹に目の前ではきっと幸せであろう風景が続いていた。

他愛ないことを勝負事にして、女を抱いて踊って、コロンはこう振るんだ、女はこう口説くんだ、恋愛への愛ある野次馬、どれも微笑ましくて、そんで笑っちゃう

平均年齢気持ち高めの劇場構成で鑑賞した…からなのか笑い声もあり良い環境でし

フィネガンみたいな奴は多分みんな好きだと思う。グレン・パウエル、大成して欲しいな

夢のような3日間が終わりきっと現実が始まっていくけれど、それと対比して眠りに入って夢を見ていくっていう締めくくりの表現、たまらなかった!!


リンクレイターはどんな作品でもテンポ良い会話の中に、ふと耳を傾けてしまうメッセージを差しこんできて改めて良いなと。

刹那的な3日間、誰しもの心にきっと残ってるいつかの日々を思い出させてくれるような素敵なバカ映画でした!
ともしは

ともしは