すがり

リベンジャー 復讐のドレス/復讐のドレスコードのすがりのレビュー・感想・評価

2.8
おのれ邦題。そしてwowow。
邦題すらも単純な集客用のキャッチコピーみたいになってるのは良くない。
何がリベンジャーだよ。

私はもうすっかり主役の彼女が文字通り身に付けた衣装やお洒落の技術によって、憎き相手に驚嘆の復讐を遂げる洋服サスペンスだと思い込まされていたよ。
何かにあい対するとき、可能な限り期待や思い込みを排そうと努めてみてはいるけれど、映画ってのはもとより感情を入れ込むつもりだからあれやこれが観たいって気持ちで流してしまう。
こういう裏切りはダメージが大きい。

復讐劇というような考えを無くして思い返してみれば割と面白かった気もする。
煌びやかな衣装を作り、纏うことで過去の自分と決別した主役、彼女だけど、故郷に戻ってからの、その技術と衣装によって対峙した過去の事実が外側だけじゃなくて内側までも決別をもって生まれ変わらせていく。
服を通じた母とのエピソードなんかも好みではあったしさ。
まああまりにも移入できない場面もいくらかあったから好きなわけでもないけどね。

ただ衣装だけは本当に綺麗だった。
圧倒的に田舎の背景も手伝って、服の与える印象ってここまですごいのね。
すがり

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