フィリップ・シーモア・ホフマン最後の主演作。ヘロイン中毒の影響なのか、異様に肥満した体型が痛々しい。
日本劇場未公開作だが、なかなかの力作。ロクデナシの住民ばかりのアメリカ田舎町の話で、ホフマンの女房クリスティーナ・ヘンドリックスの前夫とのバカ息子が変死する事から色々な出来事が起こる。
いかにも映画的な大袈裟な事件があるわけでもなく、淡々とした流れで進行するのが現実的でいい。エンタメ・アクションを見慣れた目には物足りないかもしれないが、好きな描き方だ。
ホフマンの友達の女房で花屋のオバさんが、町のゴロツキをあっさり射殺したシーンはスカッとした。