ゆんぶりっく

私はゴーストのゆんぶりっくのレビュー・感想・評価

私はゴースト(2012年製作の映画)
3.8
「幽霊は死ぬまでの行動を永遠に繰り返している」なんてよく言われますが、本作はまさにそんな死んだ事に気がつかず終わらぬ日常を繰り返している少女の霊の目線で話が進み、霊側から見る除霊を描いているのが面白い!!


序盤は少女の終わらぬ日常のワンシーンをぶつ切りで繋いでいて、ここが退屈だという感想がありますが、自分は「何気ないシーンの中に少女の死の謎のヒントがあるのでは?」と楽しめたし、食事のシーンや螺旋階段の掃除シーン、部屋を覗き込んで走り去るシーンなどちょいちょい不穏な空気のシーンがあってかなり自分好みの雰囲気!!

なによりBGMの使い方がうまい!
聴いていて不快に感じる絶妙な音使いが好印象。
そのおかげもあってか、派手な驚かせシーンが無くても退屈せず見れて良かった。
時間も76分だし。


後半は急過ぎて笑えるようで、でもスタッフロールが流れ出した時には怖さと困惑とが渦巻く感情のジェットコースタームービーへと化していく良作!!

低予算なりの発想と工夫の勝利ですね!
ゆんぶりっく

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