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私はゴーストのYSKのレビュー・感想・評価

私はゴースト(2012年製作の映画)
2.9
全裸で全身白塗りの中年男に追いかけまわされたら「私はゴースト、この世のものじゃない」って自己暗示もかけたくなるよ

ここまで美味しくなさそうな目玉焼きは初めて見ました
かの有名なラピュタパンをはじめとして、元来目玉焼きとは楽しい食事の象徴のように描かれることが多いイメージだったんですけどね、この作品で何度も出てくる目玉焼きは全くといっていいほど食べたくならないんです
それがなぜそう見えたかというのがこの作品のキモにそのまま繋がっていくのかな、なんて思いました

あとはそう、以前に観賞した『A GHOST STORY』にも似た寒々しい悲しさを覚えました
これは霊媒師の力が本物だったからこその悲劇ですね
約75分と非常に短い時間なのに、前半をあんな退屈な日常に充てる構成は見事だと思います
同じことの繰り返しとはいえ、もちろん後半へ向けての違和感は十分に描きこまれていましたけどね
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