まつき

ムーン・ウォーカーズのまつきのレビュー・感想・評価

ムーン・ウォーカーズ(2015年製作の映画)
3.7
1969年にアポロ11号が月面着陸した話のアナザーストーリー。「月面着陸の映像が撮れなかったときのために、スタンリーキューブリック雇って代替となる映像撮影を依頼してこい」と命を受けたCIA諜報員。そこに偽物のスタンリーキューブリックを紹介して依頼金をせしめようとしたダメな若者。この二人がやがて手を組み、なんとか映像を撮影しようと奔走するコメディ強めの映画。

このあらすじを見ただけで、ストーリーはものすごく面白そうだし、実際、劇場予告も良作感バリバリ。でも、全編通して観ると、ドラッグでイカれてるか、ギャングとドンパチしてるかのシーンが多く、予告以上の大きな動きは特になかった。

しかし、この映画の魅力は本筋以外にもたくさんある。

まずは、随所にちりばめられた印象的な映像。
オープニングアニメ。しょっぱなの戦争シーンからの切り替わり。ドラッグで視界がゆらゆらする映像効果。CIA諜報員が時折見る戦場の幻覚。
これらがとにかくオシャレで、インパクトが強くて、新しい映像を見ていることにワクワクした。

また、ロン・パールマン演じるCIA諜報員キッドマンが、強面・軍人・大男なのに、ドラッグで落ちていく変化とギャップの面白さ。ある意味人間らしくなり、序盤に彼が望んでいたところへ近づいているのがまた面白い。

ラストのオチで、「映像撮影」という本筋が改めて浮き上がり、「うまくまとまった」と個人的に納得した。ぱふっぱふっ。