まっどまっくすこーじ

ムーン・ウォーカーズのまっどまっくすこーじのレビュー・感想・評価

ムーン・ウォーカーズ(2015年製作の映画)
3.8
う~ん…好みが別れるだろうなぁ~(>_<)
私? いや~、私にはもうこれは大好きなタイプの映画です!!(^o^)

時は1969年、アポロ11号が月面着陸に挑んでおりますが、これがもし失敗しちゃったらアメリカの威信に関わります。
そこでアメリカ政府は裏で失敗したときのバックアップを考えます。

それが、当時「2001年宇宙の旅」で絶賛されていた(?)スタンリー・キューブリック監督に、月面着陸のシーンを地上で撮影してもらい、その捏造映像をお茶の間に流す、というプロジェクトなのです!!

いや、これは未だに囁かれている月面着陸映像捏造陰謀説なんですよね~(*_*;

ともかく、アメリカはCIAを使ってキューブリックに極秘で撮影を依頼することに。
その役目をベトナム(当時はベトナム戦争中)で特殊部隊として激しい戦火を掻い潜ってきたキッドマン(ロン・パールマン)が託され、キッドマンはキューブリックに会うためロンドンに。

一方、ロンドンでは売れないロックバンドのマネージャーのジョニー(ルパート・グリント)が借金を背負って四苦八苦していた。
ジョニーは従兄弟のやり手のプロモーターであるデレクにお金の相談に行くが、デレクは全く相手にしてくれず出かけてしまう。
デレクの部屋でジョニーがお金を物色しているとキッドマンが入ってきて、キューブリックに会いたいと言う。

デレクと勘違いされたジョニーはルームメートのレオン(ロバート・シーハン)をキューブリックに仕立てあげ、キッドマンから依頼金を騙し取る…

という感じで物語が進んで行くが、兎にも角にもロン・パールマン!!
顔デカ役者の中でダントツに好きです~♪

ベトナムでの経験からPTSDになってしまい、帰国してやっと休暇が貰えると思ったら、CIAの極秘任務で嫌になっちゃったよ、という可哀想なキャラが似合ってますよ~♪(≧∇≦)

時々、ベトナムでの悪夢の幻覚を見ちゃうキッドマンですが、戦闘能力はほぼ無双です。
容赦もないです。
(ただロン様は今年65歳になられたので、すこーしモッサリしてますが…)

でもスピードよりパワー勝負ではまだ結構イケます。
それにしてもロン・パールマンはかなりデカイ人のはずなのですが、格闘での相手が皆どっかのプロレス団体でも借りたのか? というくらいもっとデカイ。

あと、バイオレンスシーンや幻覚シーンでは結構グロい描写もありますが、ギャグに作ってあるので笑えます。


さて、ロン・パールマンの他にもうひとりのロンが…
そうです!! ルパート・グリントはあの「ハリポタ」のロンです~!! (麻雀ではない)

いや~、大人になったね~♪
って、ハリポタの最後の方は既に大人になってたけど。(今年で27歳)
ともかく、ロンのキャラから抜け出せなくて今後が不安なルパート君ですが、今回も引き立て役に徹しております。


それにしても今作の監督はこれが長編映画初監督ということですが、それこそ厨ニ病の微熱の中でフワフワ…いや、ぴょ~んぴょ~んとしているような人なんだろうな、と感じさせます。 (観た方はぴょ~んの意味はお分かりですよね(^o^))

アントワーヌ・バルドー=ジャケという、コマーシャル界では活躍している監督さんのようです。
まあ実際はどんな人かは分かりませんが、只者ではないとは思います( ̄▽ ̄;)

60'sスウィンギング・ロンドンを舞台にして、アクション・コメディにエログロのエッセンスを振りかけた、個性派ムービー。

まあ、正直言うとスクリーンでなくても良かったかな…(^^ゞ

戦場で壊れちゃった秘密工作員と、サイケでアシッドなヒッピー連中が国家陰謀に絡む、お馬鹿映画を是非…とまではお勧めできませんが、お暇なときにポップコーンでも頬張りながらどうぞ~♪(≧∇≦)

ところで、人類は本当に月に降り立ったのであろうか…?(;゜∇゜)