上海十月

フェアウェル さらば、哀しみのスパイの上海十月のレビュー・感想・評価

3.3
実際の事件を描く。映画としてかなり面白いのに、そっくりでもない人が実在の政治家を演じたため、興が冷めてしまった。そこは、実際の映像や写真で済ませ、せいぜいウィリアム・デフォー程度で済ますべきではないかと・・・しかしグリゴリエフとピエール・フロマンの関係が面白い。最初は、いやがっていたのにピエールがだんだんグレゴリエフの信念に共鳴していく。市民を盾に東西冷戦の情報合戦が行われているのは、本当に映画のような話だ。グリゴリエフは、フランス人の考える市民革命を自分なりにやりたかったんではないかと感じる次第です。
上海十月

上海十月