くわまんG

ぼくの伯父さんのくわまんGのレビュー・感想・評価

ぼくの伯父さん(1958年製作の映画)
4.0
終始クスクス、最後にほろっと。温かだけどピリッと辛く、寂しいけれど爽やかな後味。チャップリンにもひけをとらない、ジャック・タチの上等な世界。

みどころ:
ジャック・タチ
観る人を選ばない娯楽性
痛烈な内容を面白おかしく
ちょっとくどい

あらすじ:
界隈随一の成金アルペル家の一人息子、ジェラール少年は、子供ながらに違和感を抱いていた。「なぜパパとママは裕福なのに、がめつくて見栄っ張りなんだろう。物は溢れるほど貰えるけれど、なぜ僕はこんなにも物足りないんだろう。」
そんな少年の心を満たすのは、ユロ伯父さんと過ごす時間。不便なアパートで暮らす伯父さんには、仕事も無いし所帯も無いし勿論お金も無いけれど、何故かみんなから愛されていた……。

貧しい心に豊かさを甦らせて去ってゆく、天使のような伯父さんの立ち居振舞いにやられます。こりゃあインテリだなぁ。