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空と海のLovemovyのレビュー・感想・評価

空と海(2009年製作の映画)
3.0
映画自体は9年前のものなので、今の韓国エンタメのレベルからすると役者も作り手もまだまだ若い。でも役者の表現力と、既存の価値観と作り方から抜け出そうとしている撮影する側の人間の前向きな気持ちは伝わってくる。

多分、映画自体を期待してというより役者の若かりし頃をのぞいてみたくてたどり着く(私のような)人が多いと思うw


ネットの韓国文学についてのコラムで韓国の作家が「外国の人間にはどう見られているか分からないが、セウォル号の沈没事件(2014年)を境に韓国国内での様々な流れが変わった」というような内容があった。3.11以降の日本に起きたできたごとやアメリカの9.11のようなテロに、無力感や絶望感を感じてた日本人にも想像することは難しくないことだと思う。そんな向こうとこっちの歴史の線引きで様々なところで価値観が変化し、それまでなされてた表現の中の明るさの底辺までの距離が書き換えられてしまったように感じることがある。私の中では、この映画は向こうの歴史に入る。もし幸運にもあのまま線引きとなるきっかけが無いまま時間の流れが続いてたなら、今いるこの世界はどのようになってたのか、と無意味なことを考えてしまった。
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