セッセエリボー

オトンのセッセエリボーのレビュー・感想・評価

オトン(1969年製作の映画)
3.6
花婿、女優、時々オトンの二本立てで鑑賞。冒頭、街を見下ろす二人を捉える映像の淡い質感とウィニウスのクソやる気ない演技に心奪われるも、いやあ、長い、長い…。セリフ長すぎて映像を楽しむ暇もないしそもそも景色が全然変わらない。時々思い出したようにクローズアップしたりするけど役者のテンションずっと同じだし。この当時よくある演劇をそのまま映画にした映画は得てして死ぬほどつまんないんだけど、そんな中でこの映画の役者たちのアウラ奪われっぱなしのだる演技からは映画と演劇の新しい能動的関係を模索する意図がうかがえはする。皇帝って気持ち次第でなれるもんじゃないだろ。