「王の凱旋」と続けて観たが合わせて4時間半超、たっぷり楽しめる。
まるで4ケタを17みたいな数で割る割り算のように時間はかかるけど、最後は割り切れて、余りナシでスッキリ、みたいな映画。
伏線の回収も抜かりなし。
ここはスローモーションで、ここはアップで、ここはアオリで、ここは逆光で…
あー、ここではこういう絵が観たいっ！という観る側の欲求のすべてに応えていて、漏れなくそういう絵を見せてくれる。
サービス満点！これぞ、お客様のための映画、楽しくないはずがない。
絵画で言うバロック、例えばカラヴァッジォの絵のように、すべてが劇的。メリハリのついた演出、明快な構図を楽しめる。
時代、場所不明の（強いて言えば異世界ファンタジー的な）王宮や都市のデザインの作り込みも素晴らしく、映画館の大画面、高音質で見る甲斐のある作品。
ちなみに2作続けて観るべき。「伝説誕生」は、正直、「ええっ？！ここで終わるの！」というところで切れていて、ハッキリ言って独立した作品として成立していないと思う。
