若い心を捉えた青春映画とでもいおうか。
アレックス(カラックス)三部作の3作目というもの。
ホームレスの青年と失明寸前の学生との純愛を描いたフランス映画。
心の中の光と闇を映し出した作品といえよう。
若い頃は無茶やって大人になれば馬鹿な事だと後悔する。
しかしそれが青春。
人を愛する事、人に優しくする事。
人が生きていく上で重要な課題。
不自由になればなるほど心は荒む。
映画は階段の様にホームレスから普通の姿に変化して行くその過程を、恋愛と絡め
青年の心の変化を上手く描写している。
この映画には膨大な費用がかかっているのだそう。
その結果は映像美から見てとれるが、
多分、最初と最後の映像変化が監督の言わんとする若い心の描写ではないのか?
色の変化がこの映画の全て。