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ポンヌフの恋人のelieのレビュー・感想・評価

ポンヌフの恋人(1991年製作の映画)
5.0
恋愛とはなんぞや?
その繊細且つ爆発的な感情を
見事に表現する台詞と映像
そして役を完全にものにする
ドニラヴァン
ジュリエットビノシュ
もう2人に夢中になる

冒頭から衝撃的なかっこよさ
寂れた橋の上で出会ってしまった男女
男は女に恋い焦がれ
初恋を引きずる女をどうにか
失わぬように奮闘する

電気を消してあげるところから
大炎上、薬指の喪失に至るまで
その姿がいつも彼女の知らない所で
こっそりと行われるのが愛しい
不器用で真っ直ぐでどこか可愛げがある
でもビノシュを抱き締める腕は
小柄なのに逞しく
とてもかっこいい...!!!

汚れた血 ではドニラヴァン が
全身で感情を震わせてたのが
印象的だったけど
今作は2人とも激しかった
汚ったない地べたに寝転んで
へべれけで笑い合い
花火と暴走したり
暗闇で名前を叫び合ったり
感情の高ぶりようを
表す様が素晴らしい
ドニラヴァンはほんとに大道芸でも
食べていけそうだ

あなたが傍にいて
そこに愛があれば
暖かい寝ぐらも薬ももういらない
そんな感情がひしひし伝わる

大雪に降られながら
笑い合う2人がたまらなく好き
全然上手く言葉に出来ないけど
この人の作品はやっぱり
観て感じるに尽きる、でした.
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