故国キューバに留まり音楽活動を続ける名サックス奏者、セサル・ロペスとアメリカにわたり新たな音楽を見出す名ピアニスト、アクセル・トスカが最後キューバの地でセッションをするまでを追ったドキュメンタリー。
アクセルは凄いんだけど私はもう断然セサルに魅せられた。
茶目っ気と歌心のあるミュージシャン。
街角で道行くおばさんと踊り出したりするシーンは、RIOの街角みたいで親近感が沸いたし、即興でその辺のおじさんと作り上げる音楽シーンもブラジルでいうところのパルチード・アルト的で面白かった。
冗談言ってるのに決めるところでびしっと決めるその演奏スタイルもやっぱりお国柄なのかしら。凄く好き。そして馴染みある感じ。
若いピアニストが古びたピアノでムーンリバーを奏でるシーン。これにはかなりぐっと来た。あぁ、音楽っていいな。って思わされた。
セサルとアクセル、選ぶ国が違ったら彼らの作り出す音楽はどうなってたんだろう。留まらざるをえなかっただけかもしれないけどセサルがキューバに居続けてくれて嬉しい。