Makiko

僕だけがいない街のMakikoのレビュー・感想・評価

僕だけがいない街(2016年製作の映画)
2.7
記録忘れ。
これ映画館で観たんだけど、北海道弁がいわゆる似非っぽかったのがめちゃくちゃ気になった。札幌育ちとして。
舞台は石狩地方とのことで札幌とそこまで距離感はないのだけれど、「したっけ」を「さよなら」の意味で使っている人は実際には見たことがない。北海道方言として存在するのは確かだけれど、もはやステレオタイプ化しているだけで生きた方言ではないだろう。たしか1980〜90年代が舞台だからその時住んでいない自分にはわからないけれど、少なくとも私の知る限りでは「したっけ」は接続詞として「〜したら」という意味で使われることが多い。
「だべさ」の使い方もおかしかった。北海道の人間にダベダベ言わせたいだけ。
あと「四月」「二月」のアクセントも変。関東の人間は「しがつ」の「し」、「にがつ」の「に」にアクセントを置くが、北海道の人間はどちらも「が」にアクセントが来る。つまり「し(に)→が↑つ↓」となる。北海道民という設定の子供が「し(に)↑が→つ↓」と言うシーンには違和感しか覚えなかった。
方言指導ちゃんと入ってるのかな?
ちゃんとして欲しい。
東日本の人間が使うエセ関西弁や、ハリウッド映画のなんちゃって日本を見ている気分でした。

藤原竜也主演だし、期待を裏切らない気持ち悪い話だったなという印象。
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