きぬきぬ

さようならのきぬきぬのネタバレレビュー・内容・結末

さようなら(2015年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

放射能汚染により荒廃して行く日本の仮想未来。放射線に侵食される田舎町の風景の美しい寂寥さ。日本人たちは難民としての受け入れ国を求め脱出して行く。様々な事情で取り残されていく人々の焦り不安或いは絶望。南アフリカからの難民として、教育用アンドロイドと暮らす行き場の無い女性は、ただ淡々と静かな孤独と共に時を過ごす。
アンドロイドは、自分にオリジナリティは無く、主人である女性の感情、意識、感性を知識として記憶しているだけだと言う。女性はアンドロイドとの対話は自分自身と見つめあっていたのだと思う。だが、会話する誰かがいることは孤独ではないように思える。残酷で悲しくて胸の詰まる沈黙が、想いを追わせる。号泣してしまった。


原作者、平田オリザさんの戯曲や著作が好きだから、尚更興味深かった。