あきら

さようならのあきらのネタバレレビュー・内容・結末

さようなら(2015年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

冬の光が美しい映画。

不気味の谷はそんなに感じなかった。
人と人ならざる者、二人で居る情景があまりにも美しくて、それ以外が全部蛇足に見えてしまう。

舞台装置とはいえ、原発に加え、在日、ネグレクト、アパルトヘイト、難民、そこまで盛らなきゃいけなかったかな?あげく、わけわからんライヴシーンとか、アフリカだのトルコだの叫ぶとことか、舞台くささそのままの演出が妙にこっぱずかしくてね。

窓から溢れる光が、ただ静かに暮れて喪われていく様が完璧。だけに、そこで終わってくれてたら良かったのにと…

闇の後のことは想像させて欲しかった。
九相図もボロくなったアンドロイドも、ましてやハイビスカスみたいな竹の花とか、いらない。
残された彼女の姿は、残光の中にあってくれればそれだけでよかった。
あきら

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