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MILES AHEAD マイルス・デイヴィス 空白の5年間のharuのレビュー・感想・評価

3.5
マイルスが音楽活動を休止していた1975年~80年くらいの話(半分以上フィクションだと思う笑)で、主演のドンチードルが監督もやっている。話がはちゃめちゃで置いてけぼりにされる感じもあり、うーんこれで終わるのか…と思っていたら最後ライブのシーンでびっくり!!ハービーハンコック、ウェインショーター、エスペランサスポルディングなどなど、えーってくらい豪華すぎる面々…。よくよく考えたら時代もめちゃくちゃなメンバーだけど、ふつうにテンションが上がってしまった。
カインドオブブルー大好きなんだけど、序盤にあれは失敗作!とハッキリ言ってて笑った。でも実際、天才には進化し続けないといけないプレッシャーがあって、そこにマイルスは結構苦しんでいたんでは?と思ったり…。
ドンチードルはとにかく顔が全然似てない(マイルスをやるにはちょっとかわいすぎる?)んだけど、途中からだんだん本物に見えてきて不思議な感覚。ケンカが弱くて情けない感じのユアンマクレガーもよかった(あと、ユアンマクレガーがいることでフィクション感が増していい感じになるというか笑)。今朝、チックコリアの訃報を知って1日悲しい気持ちになっていたので、なおさら最後の「1926.5.26-」にぐっときてしまった。
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