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LOVE【3D】のmotoietchikaのレビュー・感想・評価

LOVE【3D】(2015年製作の映画)
4.1
タイトルそのまま。情熱的な性と愛。砕かれる意識、解けゆく記憶の映像美。
ラブシーンが全部いいのでこの映画はもうそれだけで最高。「もう二度とそこから抜け出せなくなるくらいの最高のセックス」がここにはある。私にはわかりませんが。
普通のセックスを真正面から描く映画って意外と少ない

元恋人の記憶――彼女への愛情、感傷的な性――がイマの愛情と溶け合いスパークしてゆく描写がたまらない。
そんな主人公は端的に言えば感傷的なクズ。ぶっちゃけちょっと共感できるのできついところがあるんですが、それを別にしても観ててイライラする映画。
そこがいい。

映像は超カッコいい。瞬きをするようなジャンプカットが気持ちよく意識を砕き、そのたび記憶が呼び覚まされる主人公。そしてマッチカットで過去の記憶とイマの体験が混ざり合っていく。一見ではもう何がどうなってるのかわかんねぇ。
二人が向き合うのを正面から捉えるカットはやはりパワー。

甘く、それでいてヒリヒリするようなアレンジのジムノペディも新鮮だった。

手コキ射精シーンは3Dで観たかったなぁ……。音だけでもエロすぎた。むしろ劇場で観るのが躊躇われるほど。


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どうでもいいんですがDVD(mpeg2)って高波長の部分が強く圧縮されるので、赤い画面の多い映画だとブロックノイズがひどいですね。
DVDはすばらしいメディアだと思うんですが、たまに悲しい思いをする
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