何だ、ナショナル・ランプーンの「バケーション・シリーズ」のリメイクじゃねーか。と思ってたら、バカ息子世代にバトンタッチした続編だったのね。あの勘違い親父もオカンもちゃんとゲストで出てくるし。
家族へのズレた愛情も、どんな逆境でも「何とかなる」とあきらめない(あきらめの悪い)DNAもしっかり息子に引き継がれている。すべての逆境を自ら招いてしまう辺りも含めて。
締まりのない雑な展開やレベルの低い下ネタは相変わらずだけど、ところどころ冴えたギャグが炸裂するから、まぁいいや。
今回、一番笑えたのは、急流下りのシークエンスかな。BGMの「ウィザウト・ユー(by ニルソン)」が絶妙のハマり具合。あと、どっちが前なんだか後ろなんだか分からない「アルバニアのホンダ」に最優秀助演小道具賞。ずっとバックで走ってるように見えるのがジワジワくるし、怒ってるようにしか聞こえない韓国語のナビもニダニダくる。
それにしてもチェビー・チェイス、老けたのはまだしも、太ったなぁ。「道中が散々なほど、ゴールが輝く」なんて名言でオイシイところをさらっていく一方で、見た人の9割をイライラさせるベタなカラダ芸も健在。お元気そうで何より。
シリーズ、もう一度イチから見直してみよかな。どうせ笑いも古くなってるだろうし、チェビー・チェイスにはやっぱりイラッとさせられるとは思うけど。