死刑執行にかかわる刑務官のお話。
死刑囚との友情とかそんなものありません。
刑務官の苦悩。
死刑執行に関わるとやはり集団で人を殺してるって意識が生まれて本当につらそう。
死刑囚なんだからそれなりのことをしてるはず。
その描写があれば憎しみが生まれて観てる方も楽なはずですが、そういうものは一切なくもの静かな普通の人。
それが逆に冷静に死刑というものを感じさせます。
合法だろうが正義だろうが人が殺されるのを間近でみて正気でいられるわけないです。
小林薫の演技がまた良かった。
ストーリー的には淡々と進みます。人間描写や人間関係なんかもないです。余計な感情がない状態での死刑について観る事ができました。